小学生の時のように夢中になってゲームをしたい、と思って良さげなソフトをダウンロードするのだが、できない。
なにせ私は中学生にして攻略サイトを知ってしまったから…
ゲームがある程度まで進むと、もともと柔軟な思考力と趣味の分野における忍耐力を持ち合わせていないゲーム音痴な私はとりあえず行き詰まる。すぐさま攻略サイトへお散歩に行ってしまう。そしてそれを何度も何度も何度も繰り返す。集中なんてできたもんじゃない。
謎解き脱出ゲームにしても、乙女ゲームにしても、スーパーマリオワールドの復刻版でさえ同じだった。
そんなにつらいのならもう攻略サイトに行かなければいいのに、それがまたできない。だってここでルートミスってEDまで行っちゃって狙いのスチルが出なかったら時間の無駄じゃん?と言ってくるやつが私の中にいる。(ときメモの話)
夏休みや冬休みに時間をかけて正解を探し続けたあの時間のなんと貴重だったことか。(しかしゲーム音痴なのでEDにたどり着けたものはごくわずか)
そして最近はとうとう「ぼくのなつやすみ」シリーズにおいても攻略サイトを見始めてしまった。このゲームの良さを圧倒的にねじ伏せている。
ぼく君がどんな未来を辿ろうとも、自分自身がこの夏休みに没入して自分の好きなように時間を過ごすことが一番大事なのに!
半面、攻略サイトなしでは知りえなかった裏エピソード知識を大人になってからたーくさん得た。そしてそれによって更なるこのゲームの深さを知った…
いったいどっちが正解なのか。夏休みも冬休みもないけど、そんなものを探し続ける大人である。