出産からまもなく一年、実をいうと私その前後の記憶がなかったりします。
要因はいろいろと考えられるのですが、このたび日記を見返し妊娠出産のアレコレを忘却の彼方から掘り起こしてみたので晒します。
経験して初めてわかった妊娠出産のアレコレ
妊娠がわかると自治体や病院などから出産までの情報を記したバイブルが配られますが、今回は私がそれら事前知識では思いもよらなかったことをまとめてみました。

人間の出産はたいへんですね。
妊婦だからといって二人分食べてはいけない
環境的に昭和時代の知識を聞く機会が多かった私。
「妊婦さんは赤ちゃんと二人分食べないとね~」なんて聞いたことがあったし、自分自身そういうものだと思っておりました。
妊娠5か月のある日。
保育士資格の実技試験が終わったこと、またつわりが落ち着いたこともあり解放感に満ち溢れて冷凍ちゃんぽん麵を食し、スープまで飲み干し、スタバでなにかしらのフラペチーノをいただきました。
解放感の余韻に浸りながらの翌日の妊婦健診。
見事に尿検査でプラスをたたき出し長々と栄養指導を受け、さらに前回からの体重増加が甚だしく(2週間で1kg)主治医に冷たく怒られる始末でした。
しかし平常時の3倍ほどは食欲マシマシな妊婦です。ここから4カ月強、未だかつてないほどつらい禁欲生活が続くのです。。
自分自身の体質か赤ちゃんの体質かわかりませんが、少しでもカロリーや糖質の高いものを食べると如実に体重が増えるし、塩分を摂ればすぐさま尿検査で引っ掛かります。
妊婦は二人分食べてはいけない…いやむしろこれまで一人分と思っていた量でも主治医に怒られるので一人前も食べられませんでした。。食欲マシマシ妊婦の悲哀。主食は西友のざるそば。ときどき豆腐そうめん。
妊娠9か月あたりでヘソがとんでもなく痛い
お腹の大きくなった妊婦さんがおヘソの痛みに苦しむなんて聞いたことがありませんでした。
もともとおチビ体格の私、如実に増える体重とともに妊娠6か月の時点で上司に「来週生まれるの?」と冗談飛ばされるくらいにはお腹が成長しておりました。
その急激な成長期についてこれなかったのがおヘソです。
妊娠9カ月に差し掛かるころ限界に達した我がおヘソはただ座っているだけで痛み、ふれれば激痛。息を深く吸ってお腹が膨らむと悶絶するレベルでした。
特に枠の部分が痛いのです。切れ痔のような現象でしょうか。
その後無事にデベソになるまで痛みは2週間強続き、出産までのラストスパートを彩ってくれました。
悪寒戦慄
おかんせんりつ。
なんというおどろおどろしいネーミング。自分がなってみて初めて検索し、知った症状でした。
出産してから8日経ち、退院直後の就寝時。
夜中目覚めてみるとインフルエンザ並みの寒気と震えが止まらず、まったく寝付けなくなりました。本当に歯がガチガチなるレベル。
そういえば直近で似たような症状あったなあと思い返してみると、帝王切開の術後に麻酔の効果で止まらない震えを経験したばかりでした。制御不能な震えというのは慣れないもの気味が悪かったです。。
どうやら出産後はホルモンバランスの急な変化によってこういった症状が出やすいそう。
翌朝には何事もなかったかのように元通りの体調でした。
産後のメンタルがたがた
産後のガルガル期と聞きますが、私の場合生む前から実父に対してとんでもなくイライラしておりました。
そして産後。いわゆるマタニティブルー、が産後うつに一歩近づいたような状態だったかと思います。
産後1カ月はなんとかごまかせました。夜泣きの終わらない夜もボロボロの状態で乗り越え、母として徐々に強くなるんだと思っておりました。
しかし産後2カ月を超えたある日。うまく息を吸えなくなりました。
その時何を考えていたかというと、こんな異常気象で嫌なことも辛いことも犯罪もたくさんあって人類滅亡するかもしれないのに、新たな命を産み落としてしまって、私はこの子を守っていく自信がない。いつかは苦しんで死んでしまうかもしれないのに。でした。
最終的には定期的に気にかけてくださっていた地域の保健士さんの勧めで参加したママたちの座談会に救われました。
私の場合は細かいストレスの積み重ねだった部分もありましたが、これはどんな環境下のお母さんでも起こりうることだと思いました。
いつもだったら絶対考えないようなことが頭を支配する。ひとえにホルモンバランス。自分が自分ではない感覚。生理前の異常なイライラと同じように、仕方のないことです。今がつらいお母さんにはとにかく一人ではないと感じられるよう、可能な限りの社会的資源を頼ってほしいです。時には赤ちゃんと距離をとる時間も必要です。
まとめ
他にも細々あると思うのですが、パッと思い浮かぶものは以上になります。
思い出したら書き足します。(いつもそう言って足さない)
初めての妊娠出産。なかなか刺激的な体験でしたが、母子ともに健康だったことに感謝しております。
