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昭和よりメジャーな習い事であるピアノ。小さい頃に憧れた方も多いのではないでしょうか?
実はピアノは幼少期から習うことで様々なメリットがあります。今回はお子さんにピアノを習わせたいパパ・ママ向けにそのメリットと注意点をお伝えします。
お子様がピアノを習うメリット7点
リズム感や音感が鍛えられる
第一にはやはり音楽的能力の向上が挙げられます。
リズム感や音感は成長してからよりも、幼少期の方が圧倒的に早く身に付きます。
音楽の授業においてだけでなく、将来的にカラオケに行ったりバンドを組んだりする場合も、音楽を楽しむ余裕が出るはずです。音楽だけでなくダンスなどリズム感を必要とする運動でも役立ちますので、人生の幅が広がりますよね。
脳の活性化につながる
ピアノ演奏は右手・左手で違う指の動きが求められます。手や指の神経は大脳と密接な関係があるため、これが脳の活性化につながるのです。(ワイルダー・ペンフィールド医師(カナダ)の発表による)
さらに成長すれば曲を暗譜して弾くこともあるため、記憶力も鍛えられます。
また、2013年のアンケート記録では都内屈指の進学校である開成中学・高校の新入生の40%はピアノ経験者であることがわかっています。(ピティナ・ピアノ「海外の音楽教育ライブリポート」2013/12月記事より)
楽譜を読めるようになる
音楽の授業で習うよりも先に楽譜が読めるようになります。
ピアノで扱う楽譜を読めるようになれば、それ以外の楽器や歌であっても海外まで通用するスキルとなります。
また、成長してから音楽系の趣味に興味を持ったとしても、楽譜の読み方から始めるのはなかなか億劫なもの。
人によっては一生使わないスキルかもしれませんが、やはり既述のように人生の幅が広がりますので読めるに越したことはないです。
外国語学習にも良い影響をもたらす
身近に音楽が存在し続けることで、音感や抑揚の感覚が自然と身に付きます。
さらに耳が鍛えられるので、外国語の発語や聞き取りにも良い影響があると考えられます。
事実、音楽のレッスンを受けている子供は外国語習得能力が高いとの研究発表があります。(ゲイリー・E・マクファーソンThe Child As Musitian: A Handbook of Musical Development (オックスフォード大学))
人前で特技として披露できる
ピアノはクラスの誰しもが弾けるものではありません。普通学級であればクラスの半数以下でしょう。
自己紹介等で特技を問われたときにも自信をもって答えられますし、学芸会や音楽会などで伴奏を任せられることもあるかもしれませんね。
習い事によってはなかなか人前で披露できないものもありますが、ピアノは学校でも披露できる数少ない習い事の中の一つです。
扱える音楽ジャンルが多い
たとえばヴァイオリンで流行りのアニメソングを弾きたいと思っても、伴奏無しではなかなか再現できません。ヴァイオリンは基本単旋律を扱う楽器だからです。
その点、ピアノで扱える音楽ジャンルはクラシックからアニメソング、ジャズなど最多とも言えます。ピアノはいわばひとりオーケストラなのです。
忍耐力を鍛えられる
どんな習い事でもそうですが、ある程度続けていけば必ず壁にぶつかります。
曲調や指の動きなどで自分が苦手とするものを得意に変えるのは至難の業。そしてその過程はひたすら自分との戦いであり、忍耐です。
自分の不得意と真っ向から向き合いながらもくじけずに曲を仕上げるプロセスは、お子さんの人生における大きな自信につながるでしょう。
お子様がピアノを習う時に注意してほしいこと
ここからは気になるデメリットについてです。音大進学者目線で語らせてください。
お金がかかる
レッスン代金は先生や教室によって実に様々です。
未就学児の月謝制であれば5千円/月程度というところも多いですが、成長するにつれて金額は上昇します。金銭面は習われる先生、またどれくらい熱を入れるかによって大きく変わります。
そして月謝代や楽譜代だけならまだ良いのですが、楽器を購入する場合は要注意です。
楽器購入にかかる金額
新品を購入する際の楽器代は以下の通りです。
アップライトピアノ:50万円~
グランドピアノ:100万円~
勿論、趣味程度であればグランドピアノは必要ありません。
昨今の電子ピアノはかなり生音に近い音色や打鍵感が再現されていますので、無理をして本物のピアノを買う必要もありません。また、電子ピアノであればヘッドフォン等を用いて練習することも可能です。
ただ、お子様が中学や高校までピアノを習い続けると耳もかなり鍛えられますので、本物のピアノでないと物足りなくなる可能性があります。
調律代
そして本物のピアノには1年に1度程度、調律代もかかります。我が家のアップライトピアノは毎年交換する乾燥剤の料金含め2万円程度です。
消音ユニット設置の場合
ちなみに本物のピアノに消音ユニットをつけることで、電子ピアノのようにヘッドフォンを用いた練習方法も可能になります。消音ユニットの設置料金は本体含め約10万円~となります。
打鍵感は多少変わるようですが、専門家でなければ気にならない程度です。(私は凡人なのであまり違いを感じられません)
その他
また先生と熱量によってはコンクール出場代、入賞時の謝礼、お歳暮、お中元などもかかってきます。
習い事に留めるか本格的に専門教育を受けるかによって、ご家庭の経済事情は大きく左右されます。
防音問題
隣家が密接した地域では音漏れはシビアな問題です。
電子ピアノで消音にしたとしてもマンションやアパートであれば打鍵音や振動も伝わりやすいため、入念に準備をしておいた方が良いでしょう。ピアノの下にマットを置いたり、壁に防音シートを貼ったりといった対策の他に、組み立て式の防音室の購入やリースといった方法もあります。(防音室となるとまとまったお金が必要です…)
お友達は増えにくい
ピアノレッスンは、小学生以上のお子様であれば基本個人レッスンとなります。
発表会も年1~2回度程度となりますので、バレエや武道などと比べるとそこまで多くのお友達はできにくいかと思います。
先生によっては気を遣う
結構というか、かなり厳しい先生もいらっしゃいます。(昔は椅子が飛んでくるレッスンもあったようですよ)せっかくお金を払って習うのなら、お子様にも楽しんでほしいですよね。
先生との相性はよく見てあげてください。体験レッスンは必須です。あまりにもお子様が委縮してしまうようなら先生を変えてもよいかもしれません。
楽しいはずの音楽がトラウマになりかねません。
練習時間が必要
学業や他の習い事もある中、自宅でのピアノの練習時間が必要です。お子様が自発的に練習をしてくれれば良いのですが、なかなかそうもいきませんよね。
「明日はレッスンだからピアノを練習してもらいたいけど、宿題もあるし…」なんて日もあります。
親御様は、次回のレッスンで先生に見せるまでに少しは上達させなければ、とお思いになるかもしれません。ですがあくまでピアノを習っているのはお子様です。あまり気負わずに続けられることをオススメします。
心から楽しんでピアノを習っていらっしゃるお子様なら、自発的に練習してくれるようになります。
音大・芸大を目指すかもしれない
音大卒の私がすみませんって感じですが。
趣味・教養程度になればと思ってレッスンを始められたお子様が、中学・高校になって音大や芸大に行きたいと言い出す可能性があります。(お父さんお母さんごめんなさい)
あるいは近所の小さなピアノ教室に行っていたとしても、ごくごく稀に大学教授レベルの先生を紹介されて上を目指した方がいいと言われることも。
「こんなはずでは…!」という経験はわたしたち音楽家の親世代でも多く聞きます。
もしお子様が自発的に音楽の専門家を目指したいと仰った場合は、本当によく話し合ってくださいね。
お子様とご家族にとって最良の選択が選べますよう。
ピアノレッスンに関する素朴な疑問
Q1.ピアノを習えば歌も上手になる?
A. あまり関係ありません
ピアノを習えばもちろん音感は鍛えられますので、鳴っている音がハーモニーとして正しいか否かの判断はできるようになります。
ですが歌を歌うことには息の流れや響きなど、多くの身体的な動きが伴います。
自分の思った通りの音程や雰囲気で声を出すには、また別の技術が必要と言えるでしょう。
Q2.教室選びで気を付けることはありますか?
A. 一番は先生との相性です
上述の通り最近は少なくなりましたが、なかには非常に厳しい先生もいらっしゃいます。そうでなくとも相性はありますので必ず1度は体験レッスンを受け、お子さんが楽しく通えそうかどうか見てあげてください。
特に個人レッスンではお子さんが楽しく通えるかどうかは先生にかかっています。
扱う曲のジャンルに偏りがある場合もあるので合わせて確認することをオススメします。
Q3.何歳から始めるのが良いですか?
A. 趣味としてであれば何歳からでも遅すぎることはありません
聴覚の発達のピークは5歳と言われていることもあり、脳の発達に最大限効果的なのは3・4歳から始めるのが良いとされます。
ただ過ぎてしまったからと言ってあきらめる必要はありません。お子さんそれぞれに合った無理のない時期に始められれば良いでしょう。
中には絶対音感を子供に身に付けさせたいという親御さんもいらっしゃいます。その場合は2歳ころから専門の教育が必要ですが、人によって絶対音感が日常生活の弊害となることもあります。
絶対音感にはデメリットもあるということを踏まえてご検討ください。
まとめ
わたしは中学生で音楽を志して、幼少期からピアノを習っておけばよかったとものすごく後悔しました。ピアノさえ弾ければ、こんな仕事もあんな仕事もできるのに…!と。
まあ私のケースは同でも良いとして。芸は身を助く。一芸があるというのは何にしても良いもので、人生が豊かになります。