好きでずっと続けてきたことを諦める。
かなり勇気のいる行動ですよね。
続けているうちに何が好きだったのかわからなくなることもあります。
今の自分が本当にやりたいことなのかわからずに、でも意地で続けていることも。
私が初めて音楽をやめなければいけないかもしれない状況になったとき、自然と涙がぽろぽろ出ました。
それまで「こんなに苦しいんだったらやめてやる」って思ったことは何度もあったのに、いざ本当にやめるとなったら、あとからあとから涙がこぼれて止まらないんですよ。
「ほんとうは私、音楽やめたくないんだな」と実感しました。
私の話はどうでもよいのですが。
ずっと続けてきた何かを諦めなくてはならない、あるいはやめたい状況になって一旦はやめたとしても…また始めることもできます。
「あきらめる」という行為にマイナスイメージを持たなくていいと思うんです。
「あきらめる」んじゃなくて「一旦やめてみる」んだと思ってみてください。
その上でご自身がほんとうに進みたいと思う道を、静かな心で見極めてください。
一旦やめて、別のことを始めるのもいいと思います。
どの道が一番幸せだったかなんて、人生終えてみないとわかりません。
そして結局はどの道を選んだとしても、幸せになることはできます。
「人間の一生は誠にわずかの事なり。好いた事をして暮らすべきなり。
夢の間の世の中に、好かぬ事ばかりして、苦しみて暮らすは愚かな事なり。」
(山本常朝やまもとつねとも『葉隠はがくれ』より)
山本常朝(1659~1719)は、厳しい武士道を説いた人ですがこんな言葉も残しています。
ご自身がほんとうに進みたいと思う道を、よく見極めてくださいね。
迷ったときは直感を信じましょう。