小学校の頃の担任の先生によく言われた言葉です。
「継続は力なり」
意味は理解しても、実感として自分の身に染みたことはその頃はありませんでした。
継続することは難しいですよね。何事も。
わたしの音大時代の友人でも、音楽を「続けている」人はかなり希少になりました。
そんなこと、大学の卒業式の日は思ってもみませんでしたが。
いつまでも同期の友人はライバルであり、共に音楽の道を歩むものだと、漠然と思っていました。
「大人」というのは社会人になって初めてなれるものなのでしょうかね。
大人になって見えてくるもの、それまで気づかなかったもの、たくさんありますよね。
今わたしが音楽を続けているのは、これまでの環境がそれを許したからに他なりません。
望んでもできない状況にもなり得たし、自ら望んで音楽をやめることも大いにあり得ました。
やっぱり人並みに安定した豊かな生活は、音楽をやっている限りなかなか難しいですからね(*_*)
家族の理解と、師との出会い、音楽への気づき、尊敬すべき音楽家との共演、すべての出来事が今につながっています。
それはまさしく奇跡的なことです。感謝せずにいられません。
そして今、音楽をやめた友人たちが社会的な立場を得たり、幸せな家庭を築いたりしているのも、全く同じこと。
人の構成要素は経験であり、あなたが今のように構成されているのも奇跡です。
音楽や仕事を継続したこと自体が力なのではなくそれらを含めたたくさんの経験をして、その人独自の人生を継続していることこそが力なのではないかと
そんな風に感じるようになりました今日この頃です。